失笑恐怖の症状の内容と、その克服方法について

多汗症に関連する神経症の症状として、失笑恐怖も挙げて良いのではないかと思います。

失笑恐怖は、笑い恐怖症と言われることもありますが、葬儀の時など笑ってはいけないような状況の時に笑ってしまわないかとか、このために変に思われるのではないかと不安になってしまう症状を言います。

この症状も対人恐怖の症状の一つであり、多汗症と兄弟関係にある症状だと言って良いと思います。

なお、失笑恐怖の場合も多汗症と同時に症状が出てくるということは少ないと思います。

つまり、ある時期は多汗症に悩んでいたけれど、何年か後に、今度は失笑恐怖に悩むというように、症状が変化するというパターンになることが多いと思います。

ただ、失笑恐怖の場合も、森田療法の考え方を身につけていく中で、笑ってはいけないような状況の時に笑ってしまわないかとか、このために変に思われるのではないかという不安対する「とらわれ」が薄れてくることで、少しずつ症状が改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度時間をかけて森田療法の学習をしていくことが必要になってきます。

つまり、抗うつ剤といった薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。

 

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